ぽん丸の雑記ブログ

徒然なるままに書いています

チャリと制服と高校生の僕

大学生には校則がほとんどない。何をしようが大学側が干渉してくることはないのだ。高校生の時、僕はそんな自由な大学生に憧れていた。

 

忙しく様々な制約がある高校生にとって、大学生というのは自分とは全く別の世界に住んでいる未知の生物のようなものである。大学生になれば自分のやりたいことを思い切りやるんだ、と考えている(考えていた)人たちがほとんどだろう。

 

僕も例外なくその中の1人だった。ただ、留学やらサークル生活やらを望んでいたのではない。時間の自由と服装の自由、その二つさえあればそれでよかった。

 

僕はギリギリまで寝たいタイプの人間なので、学校までの30分間、毎朝全力で自転車を漕いでいた。冬はまだいいが、夏は地獄である。学校に着くと、身体中からこれでもかというぐらい汗が吹き出し、制服はびしょ濡れになるのだ。スタンダードな黒のスラックスだったので、ベルトを締めることにより密封された汗まみれのパンツなんかは目も当てられなかった。休み時間は毎度トイレに行き、ムレを少しでも緩和しようとしていた。

 

おまけに公立の高校だったので、冷房がかかるということはほとんどない。設置だけはされていたエアコンだが、春夏秋冬それが稼働しているのを見たのは3年間で数回程度である。毎年集金されていた電気代はどこに消えていたのだろうか。。

 

しかし、実際に大学に入ってみると、今度は今まで散々不満を感じていた制服や自転車通学が恋しくて仕方なくなってしまった。

 

まず制服についてだが、ありきたりの悩みとして何を着ていけばいいか分からない。毎日何を着て行くか考えるのは、僕にとって非常にエネルギーを要するものだった。

 

毎日服装を考えなくてもよく、しかもみんな同じ服装であるというのがいかに楽であったか、もっと早く気付いておくべきだった。。

 

余談だが、春先、新大学生の大半がまだ高校生感の抜けない服を着ている中で、初めからやたらと垢抜けている奴がいる。入学当初はセンスがいいというだけで片付けていたけど、後になってそういった奴らは、高校生の時から制服ではなく私服で学校に通っていたということに気付いた。都会か地方か、公立か私立といった出身では差なんかつかないと思っていたけど、こういった細かい所に大きな差が出てくるんだなぁと、その時は妙に納得したりした。

 

あとは通学について。当初の予定では大学生になれば大学から徒歩圏内に下宿して、時間を睡眠なり遊びなりに有効活用するはずだった。。

 

しかし、受験において、まさかの第一希望であった県内の大学に受かってしまった。しかも自宅から大学までの通学時間は一時間半と、絶妙に通えてしまう距離だったのだ。

 

かくして、下宿生活の夢は破れ、自宅から電車とバスを乗り継いで通学することになった。通学時間が長くなったどころか、朝起きる時間もさらに早くなり、さらには乗り継ぎも毎日考慮しなければならないという、まさに踏んだり蹴ったりの状態であった。

 

よく考えれば高校の時も、一時間以上かけて電車と自転車を乗り継いで通学していた同級生たちがいたわけで、今でも高校の時の通学路を通るたび、自分は恵まれた通学条件だったんだなぁということをしみじみ思うに至っている。

 

通学電車の中で、ふと高校生の頃を思い出したので、流れのままに書いてみたら、エッセーみたいな文章になってしまった。ただ、書いててすごい楽しかったし、書くことを思いつかない時はこんな感じで記事を書いてみても面白いなぁと思った。

 

最後にまとめるなら、書いててすごい懐かしい気持ちになれた記事でした。笑

 

ということで、今回の記事は以上です!