イタリア旅行②
二日目はバチカンに行きました。
パスポートが必要とされていますが、僕が行った時は必要ありませんでした。
移動手段は地下鉄。スリに遭遇することもなく、無事たどり着けました。
しかし、到着して駅から出るといきなり観光案内の職員だという人が声をかけてきた。英語が喋れないらしく、イタリア語でひたすらバチカンを周るツアーのようなものの説明をしてきたけど、言葉が通じないと分かると別の観光客の元へと向かっていった。
後から調べると、彼らは有名な詐欺集団のようで、被害が多数出ているらしい。確かに、いかにもそれっぽい写真入りの名札とか、tourと書かれたジャケットとかを見ると、事前情報がなければほとんどの人が騙されてしまうと思った。あそこまで手が込んだ詐欺に遭遇したのは、ある意味貴重な体験でした。
最初に訪れたのはバチカン美術館。世界的に有名な作品が多数展示されているため、その人気も凄まじい。
大変な混雑模様のため、観光に訪れるのならば予約は必須。
しかし僕達は前日のコロッセオの反省を明かさず、またしても予約なしで直接訪れていました。
流石にバチカンに再度訪れる時間はないため、先の見えない長蛇の列に並ぶことに。結果、炎天下の中三時間半も待った。朝一で来たのに、並ぶだけで午前中を過ごしたのは今から考えても本当に無駄な時間だった、、
バチカン美術館を訪れる人は、予約は絶対していきましょう。
そうこうしながらなんとか入場。ただ、僕も友人も美術館には疎いため、有名な作品だけ見てまわりました。
ラファエロの「キリストの変容」。美術や世界史の教科書等で一度は目にした人も多いのでは?
ラオコーン像。これも知名度高い。
地図のギャラリーのイタリア地図。16世紀の時点でここまで地形を把握していたなんて、伊能忠敬もさぞかしびっくりするでしょう。測量技術がこの時点で既にかなりのレベルにあったことが窺えます。
ラファエロの最高傑作、アテネの学堂。中央左の赤い服がプラトン、右隣の青い服がアリストテレスとのこと。ちなみに絵中央の階段に座り込んでいる人はゼノンといいます。彼はストア派の哲学者で、禁欲主義という思想を絵画の中でも忠実に表現しているので、気になる人は調べてみて下さい。
他にも有名な作品をいくつか見たけど、やっぱり一番凄かったのはシスティーナ礼拝堂。天井も含め、壁全体に絵がびっしり。そして、その中でも必見といえるのはやはりミケランジェロの最後の審判。超巨大な絵の中に、400以上もの人物が描かれている超大作。とにかくスケールが大きすぎました。ちなみに内部は全面撮影禁止(こっそり撮っている人もいましたが、、)。
とりあえず僕が見てきたのはこんなもん。長時間待った甲斐あって、素晴らしい作品の数々をしっかりと目に焼き付けることができました。
続いて訪れたのはサンピエトロ広場。
こちらも市民の憩いの場として、とても賑わっていた。
こちらはサンピエトロ大聖堂のクーポラから。バチカンを一望できます。大聖堂内部ももちろん美しいけど、クーポラからの景色は絶景。ここに辿り着くには相当長い階段を登らないといけないけど、登り切れば疲れも吹き飛ぶ素晴らしい景色が待っています。
市街地からのサンピエトロ大聖堂。夜になるとライトアップされて一層美しくなります。
サンタンジェロ城。内部は時間がなかったため、外観だけ。
バチカンについては大体これぐらい。世界最小なだけあって、1日あれば徒歩でも充分周れます。
ただ、美術館は予約しても一時間は並ぶみたいだし、大聖堂もそれほど長くはないものの列には並ばないといけないので、その辺は覚悟して行きましょう。
長くなると思ったイタリア旅行記も、たぶん次で終わり。
次の記事では行き損ねていたコロッセオなどと、イタリア全体の感想を書いていきます!